SHIMOMURA Staff Blog

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BAR or m ?

弥七です。

ここんとこ、不安定な天気ですねぇ~
つい先日も帰宅途中でいきなりのゲリラ........
そんな時、とても気になるx2......

そんな、気になるお話です.....

さて.......
今日は防水のお話です。

そもそも防水ってどれぐらい....って思われる方も多いのでは......
日常生活用で3気圧ぐらい、スポーツなどで10気圧程度、プロの方達が
使用するスクーバ・ダイビングや、飽和潜水では200m以上.....
それぞれ用途は全然違いますよね!

そのことを一つにまとめて防水と言えればとても簡単なのですが、
より本格的に使われる方には、少々不安が残ります。
その為、かなり細かな規定や分け方があるのですが.......
それは何故か? 簡単に言いますと人命に関わるからです。

たかが防水、されど防水なんですが、
その素朴な疑問や問いかけをユーザーの皆様に対して安全性を
保証する試みを強化したのが現在のISO規格ととJIS規格なんです。

ISOとは(International Organization for Standardization)=国際標準化機構、
1947年、スイス・ジュネーブで発足された非政府組織で、主に国際的に
通用する規格や標準を制定する国際機関に対し、
JISとは(Japanese Industrial Standarad)=日本工業規格、
明治時代に民間で工業規格を設定していたが、正式に設置されたのが1921年、
日本の工業規格の標準化の促進を図る目的で制定された国家規格です。
(イギリスではBS、ドイツではDIN、フランスではNF or CETEHOR、スイスでは
SN or NIHSなどがあります。)

じゃあ厳密にどう違うかと言いますと.......
ISOではまず、100m以上は潜水時計(ダイバーズ・ウオッチ)と一括りになってて、
メートル表示で表されますが、JISは潜水様式に沿った仕様となり、潜水時計
(ダイバーズ・ウオッチ、以下こう呼びます。)以外は○気圧防水とか、○bar防水と
いう表示となり、ダイバーズと防水時計を明確に分けているのです。
(JISは200mを境に1種、2種に分けて空気潜水、飽和潜水、それぞれの
用途に合った仕様に準拠しなければならないなどと、細かい基準がある。)

ですが、そこまで定められていても多くのメーカーが独自試験で
100m防水ダイバーと謳う商品が多いのも確かです。
ではこれらの公的規格が定めるところのダイバーズと言われる時計は
何かと申しますと11項目に及ぶ設定基準があり、それらを満たして初めて
ダイバーズと呼ばれる時計と設定されます。

それは.....
逆回転防止ベゼル付きで、暗い所で25㎝の距離から目視可能で、4800A/m以上の
対磁で、1mから落下に耐えうる耐衝撃で、耐塩水で、ランプやスイッチなどの水中で
正常に作動し、なおかつガラスに曇りが見当たらなくて、リューズやベゼルなどの
部品が外れない耐外力性を備えてて、耐温度衝撃性で、空気加圧の気密性で、
水中加圧での水密性で、混合ガスを含む大気強度試験に委譲が無いこと.....との
11項目にパスすることが義務付けられています。

なぜ、この様な基準が分かれるかと言いますと.......
ISOの考えは最低限あれば...という必要最低品質ラインという考えに対し、
JISはここまでしていれば先ず、間違いないだろうという安全性を重視した
考えの相違なんです。

欧米(ISO)は製造者責任はメーカー個々に問われるので、横並びの規定など
必要ない、ナンセンスだ!と考えますが、日本(JIS)は一定基準があった方が
安心と考えるメンタリティの違いが如実に表れています。
しかし、日本でもISO規格は根付いていて、最新技術のガイドラインとISO水準は
今ではほぼ同じと謳っており、ISOを基準としている事実もあるみたいです。

ですがそれをもっと高めるため、規定を少しづつ変えようとする動きがあり、
今でも世界の関連団体が見直しに動いてるそうです。

そこで今、現在、機械式で一番防水機能が凄い時計は
何だと思いますか.................?(あえて機械式にこだわってみます。)

そ、れ、は.......ロレックスのシードウエラー・ディープシーで、
な、な、なんと---------------3900m防水なんですぅー!!
390気圧まで耐えうる機能(これでは分かりにくいので、分かりやすく
言いますと、1立方㎝(1辺が1センチのサイコロ)に掛かる重さは
3900キロ(約4トン)に相当する重さになっています。
これこそ、ロレックス自身がこのダイバーズ・ウオッチを作り出す時、
いかに人命に関わる装置として熟知していなければ出来得なかったことを
証明して見せた逸品です。(並木店に展示してます。是非ご覧下さい!)

それから凄いのは....ブライトリング・アベンジャー・シーウルフの3000m防水ですね!
この商品はローザンヌ連邦工科大学の協力により、驚異の3000mを実現出来ました。
しかしその原点はパパ・シュナイダーことアーネスト・シュナイダー氏のアイデアと
先見の目があって初めて実現出来ました。

時計ケースメーカーの担当者に「Oリングを装備した防水ケースを作ってくれ!
それが出来たら注文するよ!!」と言われたのですが、
(Oリングとは潜水艦のハッチや、ジェット機の燃料タンクの
蓋などに使われている防水機能。)時計という30mm余りの大きさに
採用させる発想は、それまで存在しなくて、担当の方はショックを
受けられたそうです。
ですが何とか検討してみますと帰られて其の事を工場長に言われたら、
「そいつはクレイジーだ!」とまで言われたみたいです。

しかし、シュナイダーさんはそれまでやってらしたご自身の会社を閉鎖してまで
ブライトリングに掛けた情熱と執念で訴え、それがケースメーカーさんを動かし、
試行錯誤されてやっと完成したのです。
それを商品化し、応用されてスーパー・オーシャン・スティールフィッシュ
2000mやスーパー・オーシャンの1500mに適用されました。

IWCも今年の新作でニュー・アクアタイマーを発表しています。
今まではSSの1000mとチタンの2000mの2種類でベゼルがインナーベゼル
だったのに対し、新作はSSのみの展開で防水も2000mにし、ベゼルは
外側に変更してきました。(ベゼルもサファイア・クリスタルで覆っています。)

それから1番の変更はクイック交換システムというバンドやブレスレットが、
工具を使わずに、裏の金具を押さえると簡単に取り換えが出来る様になりました。
(入荷はまだなので、もうしばらくお待ち下さい。)

あとは300m防水のパネライ・ルミノール・マリーナや、200m防水の
グランド・セイコー・スプリングドライブ・ダイバーズなどなど、その他多数の
ダイバーズ・ウオッチを展示しておりますので、是非、下村各店に
お越し下さいませ!!!

飽和潜水やスクーバダイビングなどにつきまとう、潜水病というリスクを
未然に防ぐ必要不可欠な装備であったり、現実的な環境下で使用する
(水泳や洗車、水仕事など)ことを前提とした程度の防水性能であったりと
それぞれ多種多様化していますが、やっぱり時計に防水機能があると
気持ち的に安心出来ますし、日本の気候にとても適していると感じます!
しかもスペックが凄くて逸話や歴史があると、お友達に語りたくなりますよねぇ~!
(大いに語って下さいませー

それでは、また


  1. 2009/07/10(金) 17:28:11|
  2. 弥七
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  4. | コメント:0

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創業1873年(明治6年)時計・宝石の専門店。
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>>下村時計店Website

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