SHIMOMURA Staff Blog

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ランゲ&ゾーネ、伝統的特徴Ⅳ・・・

お待たせ致しました・・・


ハンドエングレービングを・・・

テンプ受け

施したテンプ受けです!

テンプとは時計の心臓部であるテン輪と
呼ばれる輪っかにヒゲぜんまいや天真、
振り石などが付いたもので、その輪を
写真上部に見える赤いルビーで
天真の軸を受ける役割を果たしています。

この素材も洋銀で作られており、その表面を
6人の熟練したエングレーバー(半分は女性です!)が
手のひらに収まる彫刻刀でランゲ伝統の
模様を丹念に彫り込んでいきます。

彫り


その模様もフリーハンドで彫り込んでいくため、
二つと同じものがない=誰にも真似の出来ない
独特の筆跡のようなものになるため、
そのテンプ受けを使ったランゲ・ウオッチは
世界で一つしかない貴重品といえることになるのです!!

そして、その上に白鳥の首(スワンネック)のように
折り曲げられたスチール製のスプリングが取り付けられています。

これはそのスプリングの力で緩急針(写真ではルビーの
外側にある棒状の針が付いた輪っか)につながっている
棒針が調整用のビスに押し付けられてて、そのビスを
動かすと緩急針に付いているヒゲ棒の位置が変わり、
時計の微妙な精度の調整を行うことが出来るのです。

それともう一つ、ランゲが素晴らしいのは・・・

仕上げ

これ、実はこのテンプ受けの裏側です。

Ⅱでも説明しましたが、ランゲは無装飾で調整→分解→研磨+
装飾→組み立て=二度組み立てとなるわけですが、
実は研磨+装飾をするのは表だけではなく、
裏までも施しているのです。(ため息・・・)

裏


通常、装飾を施すのは目に見えるトコだけをキレイに
見せるのが普通なのに、我々がまず絶対見ることの
出来ない(分解掃除をなさる技術の方しか見れない)
トコまで磨き込み、装飾を入れているのです。

2裏


何故、ここまで手間を掛ける意味があるのでしょうか・・・

第二次世界大戦中に爆撃を受け、壊滅状態になり、
終戦後には東西分断されたのち、東ドイツ国家に
接収され、1951年から1989年までは「ランゲ&ゾーネ」という
名前がいっさい消え去っていた不遇の時代・・・

しかし長年に渡る培われた伝統と技術と誇りを、
何とかして後世に残したいというウォルター・ランゲさんは
その当時、西ドイツへ亡命中でしたが、何とかIWCに直接訴え掛け、
その情熱に賛同した今は亡きギュンター・ブルムラインさんと共に
1990年、「ランゲ&ゾーネ」を復興させたのです。

人々を感動させ、賛同を得るということは、
なかなかたやすいことではありません。
でもその伝統や技術や情熱を根気良く訴え続け、
後世に残し、多くの人々に知らしめて行く・・・

その表れが見えるトコだけでなく、見えないトコまでも
磨き込み、装飾を入れる=普段は見えないがその良さと
伝統はいつの時代でも必ず分かって頂ける・・・

それがこの伝統を重んじつつ、最高の時計を作って行き、
最高の時計技術の代名詞にしようと熱心に取り組んだ
ウォルター・ランゲさん、ブルムラインさん、そして
ランゲ技術者の方々の魂の訴え掛けが
「伝統の進化形」という理想なのです!

しかしカタログや写真などで「ランゲ&ゾーネ」の
全てをご紹介することは出来ません。
なんといってもお客様が実際に手に取って頂き、
その瞬間に感動して頂くのが一番だと思います。

この歴史的な伝統と最高の仕上げを是非、
直接お感じ下さい・・・!

伝統

金座街店にて、心よりお待ちしております。


(明日から三日間、火、水、木とお休みさせて頂きます!
金曜日から営業しております。よろしくお願い致します。)
  1. 2010/08/16(月) 15:18:12|
  2. A.ランゲ&ゾーネ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コメント

弥七さん

ランゲほど百聞は一見にしかずという言葉がぴったりくる時計はないかもしれませんね。

見てるときは裏を見てるほうが多いかもしれませんね(笑)
  1. 2010/08/18(水) 06:56:34 |
  2. URL |
  3. おやま #-
  4. [ 編集]

m^^m

おやまさん コメントありがとうございます。

おっしゃるとおりです。
まずその最高の仕上げを皆様に見て頂きたい・・・

他のお客様で「この裏を表にしてはめたい!
時間はケータイで見るからいいや!(笑)」
というお客様もいらっしゃいました。(嬉)

商品を全部、裏にして展示したいなぁ~!!(大笑)
  1. 2010/08/19(木) 08:47:53 |
  2. URL |
  3. 弥七 #-
  4. [ 編集]

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Author:SHIMOMURA
創業1873年(明治6年)時計・宝石の専門店。
公式サイトではお伝えしきれない、注目のウォッチ&ジュエリー情報やスタッフのプライベートなど、いろんな情報を発信していきます!
>>下村時計店Website

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