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偉大なるエクスプローラー(後編)

一体どれ位の間、気を失っていたのか?あっと言う間に眼前に迫った雪崩に、私たちは為す術もなく飲み込まれてしまいました。もの凄い衝撃を感じた瞬間、頭が真っ白になり体中の力が抜けていきました。はっきりしない意識の中でぼんやり考えていると、急に気配を感じて目を開けました。そして思わず、息を飲みました。5mも離れていない所に、黒い体毛に覆われた巨大な生き物が!!
その生き物と目が合ってしまい、私は固まってしまいました。・・・(多分)イエティです。身長はゆうに2mを超えています。小さく低い呻き声をだしたかと思うと、その背後からもう一人(一匹?)現れ、いっしょに私の方を見ていましたが、しばらくしてどこかへ去って行きました。あまりに突然の出来事で何も考えられませんでしたが冷静になってあたりを見渡すと、どうやら洞窟の中のようです。50m位先がほんのり明るく見えます。自分が着けているエクスプローラーⅡで現在の時刻を確認してみると、針は5時を指しています。赤い24時間針がベゼルの「5」を指していますから朝の5時ということになります。この時計、一説には洞窟探険家用に作られた、という話もあります。昼夜の分からない洞窟に何日も入っていると、時間の感覚が分からなくなるので24時間針が付いている、と。(エクスプローラーⅠ&Ⅱに付いているパンフレットの表紙は、洞窟の中に立つ探険家の写真です。)私のまわりでみんな気を失っていましたが、川口隊長を筆頭に順に目を覚まし始めました。
「ここはどこだ?一体私たちはどうしたんだ?」
「雪崩に巻き込まれたあと、気がついたらここにいたんです。実は、さっき会ったんですよ、イエティに。気がついたら目が合ってしまって、どこかへ行ってしまいましたけど。」
「な、何だって?映像は録ったのか?」
「無理です、機材や他の大きな荷物は雪崩に持って行かれました・・・。」
「何てことだ。機材が無くなってしまっては、探検が続けられない。本当に残念だが、身の回り品が底をつかないうちに急いで下山しよう。今何時だ?」
「朝の5時5分、もうすぐ夜明けです。明るくなってきたら下山しましょう。私のエクスプローラーⅡは24時間針を太陽の方角へ向ければ、文字盤の12時方向が北だと分かりますから、方位も確認しながら下山出来ます。(今ではこのコンパス機能の方が、作られた理由として有力なようです。)」
「素晴らしい探険家時計だな。ところで、雪崩に巻き込まれた私たちがなぜこんな洞窟に?」
「さっきから私もずっと考えていたんですが、もしかしてイエティ達が助けてくれたんじゃないかと。ばらばらになった私たちをこの洞窟まで運んでくれたんじゃないか。そうでないとこんな奇跡ありえません。私はそうだと、信じたいです。」

数日後、私たちはふもとの村にいました。少ない食料を分けて食べながら、川の水を飲み、岩陰で寒さをしのぎながら、何とか下山することが出来ました。今になって冷静に考えると、イエティを見ることが出来たのは私一人だったことになります。あんなに苦労してあそこまで登ったのに、隊員のみんな本当に申し訳ない。そして川口隊長、次はどこへ行きましょうか?(完)
  1. 2008/05/29(木) 17:22:37|
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創業1873年(明治6年)時計・宝石の専門店。
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